KWDは何故スピードを重視するのか? 私が思考している主要な前提条件はこうである。 @日本経済の縮小。A労働体系の変化。B労働環境の変化。Cゆとり教育世代の社会進出。Dデフレ経済の進行。E政局の混乱。F税制改正。G地方経済の衰退。H金融機関の保守化。IECO・セキュリティ社会の進行。J勝ち組企業と負け組み企業の格差拡大。KIT業界のグローバルスタンダード化。L技術の高度化。Mニーズの多様化。N国内WEB制作業界の第一期成熟期。Oクライアントの選別精度の向上。PEC化率の向上。Qスマートフォン市場の拡大。R単純制作市場の国内空洞化。S紙媒体の衰退でIT業界が出版業界のM&Aを加速。
経営者は、前提条件をよく吟味し、ベンチマーキング(分析)を行ない、ベストプラクティス(実践方法)を導き出さねばなりません。経済時流は上げ潮ではなく下げ潮である。弱小ベンチャー企業のKWDは、先行組の数多あるWEB制作会社にどう勝つか? 開発系会社の侵攻にどう対抗するか? 業界大手のリテール市場進出にどう対応するか? 多様化するクライアントニーズにどう対応するか? 高度化する技術動向にどう先行するか? 現実に目をやると、KWDには、一流の人材は存在しない。プロの仕事人も少ない。もちろんカネも名声も実績も信用もない。まあ、これがあらゆるベンチャー企業の実態です。では、個々のスキルだけで本当に勝負になるか? 良いものを作るのに勿論時間は必要だ。時間を掛ければ、より良いものができるだろう。しかし、時間を掛けるのであれば、他社と変わりはない。それで他社に負けないものができるのか? それで費用対効果は合うのか? 時間を掛ければ原価ならびに売価は上がる。デフレ経済下で、金融機関に知らんふりされて地方の中小企業は厳しい経営を強いられ、今まで通りの値段を支払うことは物理的に厳しい状況にある。様々な要因を考え抜いて事業領域を定めねばならないのだ。 先に挙げた20の前提条件を吟味した上で私が出した結論は、『シャネル』や『フェラーリ』や『京懐石料亭』ではなく、『ユニクロ』であり『マクドナルド』であり『餃子の王将』を目指すことである。これらの企業の共通点は、不況下でも強く、値段は安く、生産が早いことである。つまりKWDの定めた事業領域が『スピード経営』を求めることを意味するのです。 経営と現場は同期しなければならない。事務職であっても、営業職であっても、技術職であっても、求められるのは他社に負けない卓越した『スピード』であることを忘れてはならない。列強相手に弱者が後手に回っているようでは生き残れない。「よい絵を描こうと時間を費やしてる間に、コンクールは閉幕しているのだ」。 質をお座なりにせよということではない。質ももちろん大事だ。値段以上の品質は当り前のことである。だが、ユニクロは決してシャネルを目指していない。『我々が向かうところはどこなのか?』。しっかりと皆で共有しておきたい。 |